夏だけど今更球数制限について語るブログ
お久しぶりです。
101回目の夏。どこも熱戦ですね。
21日の決勝はどこも延長戦になるなど地方大会は一層熱を上げたかと思われます。
そんな中で最も注目されてる選手は大船渡・佐々木朗希くん。これは皆が納得するでしょう。
打っては勝ち越しツーラン。投げては160km。
まさに主人公。千両役者ぶりの活躍。
しかし22日の今日、久慈戦には昨日190球投げたこともあり、登板はおろか代打出場すらありませんでした。
だが、そんな中勝てた大船渡。
秋・春と佐々木に依存せず全員の力、チーム力を上げながら戦い続けてきた成果がここに結びついてきたように思えました。
球数制限に賛否がある昨今。大船渡のこういった起用法こそが高校野球の指導者たるものではないかと思います。
球数制限の話題を挙げると必要不可欠な登場人物がいますね。
吉田輝星くんです。
彼は夏を全部一人で投げ抜き、1517球。夏だけで、です。
恐ろしい数字です。
それでも耐えれたのは彼の投球の引き出しの多さや、頭の良さ。それが所以かなと。
しかし、とはいえ。
さすがに投げさせすぎですね。
小さな公立校で、ピッチャーも彼しかいない!!という状況なら致し方ありませんし、私も決勝の大阪桐蔭戦を観るまではそう思ってました。
しかし大阪桐蔭戦。吉田くんが打ち込まれると途中から打川くんに投手を替えました。
するとびっくり。130中盤のストレートに綺麗なチェンジアップ。地方大会であれば全然通用しますし、中堅公立校ならエースを争えるレベルの投手でした。彼が地方大会で吉田くんの負担を軽減させられてたら、もっと違った結果もあったかもしれませんね。
そして金足農業は今年、3回戦で延長の末敗れました。
驚いたのはその内容です。
一年生投手、山形くんに13回233球を投げさせたとの事。
一年生。まだまだ未来ある子供です。
肩は消耗品ですので大切に使って欲しいなぁと思います。
そもそも球数制限なんて叫ばれないような管理を指導者がしなくてはならないのです。
重責ではありますが未来ある高校球児たちの為にも最もベストな選択を取ってほしいです。
管理といっても
最後の夏に負けそうになってもエースを温存しなさい。
ではなく
最後の夏でもエースを温存させれるチーム力をつける。
難しいことではあります。
そんな戦力があったらとっくにやってる。
十分わかります。
しかし一高校の監督・指導者としてその責務を全うすることこそが大切だと思います。
最後になりますが、なんか
高校野球の投手起用論とイロモネアって似てるなぁと。
イロモネアって最後に「サイレント」を残す芸人さんが多いですが、なんででしょうね??笑笑
たしかに序盤の一発ギャグ等を布石にしてサイレントで笑わせる手法がベターだとは思いますが、4つ目くらいが良いのでは、、、
長くテレビに出たいから得意ジャンルから潰すのも良いですけど。
我が仙台の誇り、サンドウィッチマンもサイレントが最後じゃなきゃ100万いってたよなぁ、みたいな。。
それと同じですよね。高校野球も。
エースだけ投げさせ続けたってどこかで必ずガタはくる。
二番手をどこまで育て、どこで投げさせるか。
要はサイレントをどこに持っていくか。
そんなことをふと夕飯を食べながら考えてましたとさ。
星稜vs習志野のサイン盗み騒動について思うこと。
おはこんばんちは、私です。
春の訪れを感じると共に、センバツも盛大に盛り上がってますね。
この時期になるとまるでセンバツの勝利を祝うかのように、桜の開花が始まるのがたまらないなぁ、と思う今日この頃です。
さてさて、そんな中で今大会少し穏やかではない騒動が起こってますね。ま、穏やかな騒動なんて無いのですが(笑)
その騒動とは。ご存知かと思いますが、センバツ二回戦に3-1で習志野高校に敗れた星稜高校の監督が「習志野がサイン盗みをしている」と声を荒げ審判団、そして相手監督室にまで突撃し抗議した、一件です。
話題になっているので便乗して私も個人としての意見をここに記してみようと思います。
まず結論から言います。
サイン盗みはルール違反です。
野球人としてやってはいけません。
それ以上に良くないのが、
メディアという媒体を通してありもしない幻想を言うこと。
これは人としてしてはいけません。
サイン盗みの是非は当事者にしかわからないのが現実です。二塁ランナーの仕草が怪しいという風に見えたとしてもそれは単なる勘違いなのかもしれない。なら対策を立てれば良かった。確かめればよかった。
あの一戦について星稜監督はこのようにインタビューに答えています。負けた高校の監督が、まだセンバツで戦っている高校に対してこうもベラベラと真偽のわからない事について話すのもどうかと思いますが(笑)
https://www.google.co.jp/amp/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/16252821/
この記事にも書いてある通り、この監督によると一回戦の試合を観ていて気づいたようです。
それならWBCの日本対キューバ戦の城島のようにキャッチャーの構えとは逆の、サインとは逆の球を投げさせてみれば良かった。それで打者の反応をみれば簡単に盗んだかどうかなんてわかったはずです。なぜなら星稜には大会ナンバーワン投手の奥川がいたから。
制球も球威も変化球も優れている彼ならそれで反応をみればわかったはずです。しかし、しなかった。
そして審判団もサイン盗みという抗議を認めなかった。
どうも私には彼がありもしない幻想をみているようにしか思えないのです。
現に習志野は、サイン盗みをしていると抗議をされ、そういう目で見られながら戦ったが、2勝しました。そして決勝に進み、千葉県勢初のセンバツ制覇に王手をかけたんです。これは紛れもなく彼らの実力ではないのでしょうか。
とてもサイン盗みありきで戦ってるチームの実力、戦いぶりとは思えません。
星稜が負けた要因として、履正社という大会屈指の強敵を17奪三振完封という完璧な内容で封じ込めた達成感ゆえの気の緩みがチームのどこかに生じてたのではないかと思います。
これは本当に私個人の見解なので、その点はご承知いただきたいのですが星稜のあの監督はどこかに甘さがあると思います。。。
去年の夏に済美の劇的な大逆転を許してしまったこと、秋の神宮であと一歩のとこで優勝を札幌大谷に譲ってしまったこと。。。
そして今回、敗戦直後に相手監督に突撃し「サイン盗みをした」と抗議したこと。
これが私には「負けたのはサイン盗みをされたからだ」と言ってるようにしか思えません。
サインを盗まれてるという自覚があるのなら相手が何を狙ってくるかわかるはずです。
しかしそれをしなかった。
それが不思議でならないのです。
先程の記事にもある通りそこまで言い張るのなら確かめ確固たる証拠を掴めば良かった。そしてそれを逆手にとれば楽に勝てた。なぜなら「サインを盗まれてるなら相手が何を狙ってるか容易にわかるから。」
そして試合後の監督インタビューで
「相手にどうやらサインを盗まれていたようなのでいざという場面で裏をかきました。」
とでも言えば、試合には勝てたしサイン盗みについて高野連にも真剣に対策を考えてもらえる良いきっかけになったでしょう。
結果的に試合は接戦、まして星稜はリードしている展開。好投手奥川が、相手のサイン盗みを裏をついて投げればそのまま逃げ切れたでしょう。
それをしなかった時点でサイン盗みという事実はこじつけとしか思えませんでした。。。
最後に。
繰り返すようですが、サイン盗みはルール上禁止されてます。絶対にしてはいけません。
それ以上にしてはいけないのが確信のない、真偽のわからない情報をメディアに流し混乱を招くこと。
監督室に突撃し、声を荒げ抗議などという事をしなければここまでの大騒ぎにならなかったと思います。一度流れた情報を覆すのは容易ではありません。
ここまで大騒ぎしといて結局習志野はサイン盗みをしていなかったらどうするつもりなんでしょうか?
しかしその答えは誰にもわからない。習志野はサイン盗みをしていたかもしれないし、したかもしれない。
こういうのは確固たる証拠がなければ言ったもん勝ちなんです。
今やアマチュアスポーツとは思えないくらいの人気度、注目度となった高校野球。
そこに携わる人間として、一つ一つの言動には注意していってもらいたいです。
そして習志野には正々堂々戦って優勝し、
「サイン盗みなんて事実はない。実力での勝利だ」と証明してもらいたいです!
「七つの会議」を3回観ての感想。ネタバレなし。
初のブログだ、緊張する!
という私情は置いておいて。。。
原作池井戸潤。チーム福澤。
TBS日曜劇場の最強タッグといわれる制作陣で作られた映画
「七つの会議。」
3回観た私がレビューをしてみます。
まず出演者。
池井戸・福澤タッグ作のTBS日曜劇場が好きな方にはたまらないキャスティングでしたね。
「半沢直樹」からは、
香川照之(大和田常務役)・及川光博(渡真利役)・片岡愛之助(黒崎役)・北大路欣也(中野渡頭取役)・岡田浩輝(板橋役)・赤井英和(竹下役)・緋田康人(小木曽役)・須田邦裕(垣内役)
「下町ロケット」からは、
立川談春(殿村役)・土屋太鳳(佃利奈役)・小泉孝太郎(椎名役)・朝倉あき(加納役)・木下ほうか(水原役)・世良公則(貴船役)・春風亭昇太(柳井役)
「陸王」からは、
「ルーズヴェルトゲーム」からは、
池井戸潤作品ではないのですが。
「小さな巨人」から、
これは総結集といった感じ。笑。
そこに映画ならではの役者さんを加えてきました。
・野村萬斎
・鹿賀丈史
・橋爪功
・勝村政信
・吉田羊
もう豪華すぎて恐ろしいですよね。
登場人物全てが、誰しもがどこかで見た事ある有名役者ばかり。
それだけで
「あ!この人あのドラマで観たことある〜」
といった楽しみ方も出来ます。
また、それだけ有名な役者が出てるんだから、演技はもう、ね。
言うまでもなく素晴らしい。
こんな豪華なキャスティングは、映画じゃないとできないですよね。
そしてこんな豪華な方達の全力の演技を、あのでっかいスクリーンで迫力満点で観れるのは最高ですよね。
次に、映画ならではの役者配置。
例えば、香川照之さん。ドラマだと「半沢直樹」「ルーズヴェルトゲーム」でみられるように、ラスボスやナンバー2に君臨しています。常にトップに近い、偉い立ち位置ですね。
しかしこの映画。香川照之さんの上にも4人くらい上司がいるんですよね。笑
今回香川照之さんが演じるのは、
「東京健電」という電機メーカーの営業部長「北川」という役です。
あくまで部長なので彼の上に、
更にこの「東京健電」は「ゼノックス」という会社の子会社なのです。
なので当然その「東京健電」の社長よりも偉いゼノックス常務(鹿賀丈史)、そしてゼノックス社長(北大路欣也)が君臨しています。
錚々たるメンツですね。。。
これもまた映画じゃないとできない。。
この中でも鹿賀丈史さんの演技には驚きます。
堂々たる雰囲気、低い深みのある声で子会社の「東京健電」を威圧していくシーンは感銘を受けました。
という事で、出演者の魅力はこんなところですかね。いや、本当はもっとあるんですけど全部言い出してしまうと一生本編に入れない気がして。。映画のストーリーの紹介をする前にこんな長々と。。。申し訳ないです。笑
とにかく全員演技が凄かったんです!
唯一芸人から参加した藤森慎吾さんも、あの豪華役者陣の中でも引けを取らない演技でした!
さぁ、いよいよストーリーです。
先程、香川照之さんの役を紹介する際にもちょこっと説明したのですが、舞台は「東京健電」という「ゼノックス」の子会社電機メーカーです。
会社といってもいろんな部署がありますが、今回は営業部がテーマとなっています。
営業といえば、皆さんも「ノルマがきつい」「契約をとるために必死」みたいなイメージがあると思いますが、まさにそれを表現されてました。過剰なほどに。笑
それはもう冒頭1分ほどから行われる定例会議。これではっきりわかります。
しかしまぁ、これこそがこの映画の醍醐味なんですよね。
上司から飛び交う怒号。
そこから逃げれるように必死にノルマをこなす。
しかしこれが本当に働く事の正義なのか?
人生、生きるという事 = 働く という事なのか?
この映画のテーマはここにあります。
そしてそのテーマを役者さん達が全力で表現してくれていました。
その全力のメッセージ性が詰まったアツイ演技観たさに私はタイトルにある通り
「3回」も観てしまいました。笑
最後に、3回観て思ったことを簡潔に箇条書きで述べます。
・何回観ても、誰が観てもおもしろいし、勉強になる。
・生きるという事はなんなのか考えさせられる。
・とにかく役者が凄い。私的には野村萬斎さん、香川照之さん、鹿賀丈史さんが好み。
・エンドロールでのあのシーンのあの言葉は一生胸に刻み込もう。
・ドーナツ食いたい。
でした!
ストーリーにはあんまり触れてないレビューなので、ネタバレは皆無だったかな?
是非是非、劇場で!